春になるとニュースやSNSで見かける「雪の大谷」。高い雪の壁の間をバスが走る写真は一度は見たことがあるんじゃないでしょうか。
そんな雪の大谷へ長野側からアクセスする方法について紹介します。
雪の大谷とは?
雪の大谷は立山黒部アルペンルートの室堂にある高さ10メートル以上の壁で4月中旬〜6月下旬に雪の壁の間を歩くことが出来るんです。
扇沢駅からアクセス
結論から言いますと長野側からアクセスするには「扇沢駅」からロープウェイやトロリーバスを乗り継いで向かいます。
結論
扇沢駅から様々な乗り物を乗り継いで向かう必要あり
扇沢駅という名前がついていますが、鉄道やロープウェイなどではなく、関電トンネル電気バスの停留所です。
扇沢までのアクセス
まずは扇沢駅までアクセスする方法について説明します。
アクセス手段は以下の二通り
・車でアクセス
・バスでアクセス
車でアクセス
車でアクセスする場合、安曇野ICより60分、大町市内からは約30分でアクセス可能です。無料駐車場は230台、有料駐車場は350台の広さがあります。5月中旬の土曜に訪れたときは朝8時の時点で無料駐車場は半分ほど埋まっているように見えました。
有料駐車場は駅に近い方から第一駐車場、第二駐車場、第三駐車場があります。第一、第二駐車場は12時間まで1000円、第三駐車場は24時間まで1000円です。
なお、混雑時は臨時駐車場の対応があるようです。扇沢から8km手前のところに駐車し、無料シャトルバスを利用して扇沢まで行くことが可能です。こちらも駐車場整備料金として1000円は必要になります。
公共交通機関でアクセス
JR信濃大町駅からバスを利用します。関東から行く場合、高速バスやJR特急などを使用して松本まで行き、JR大糸線で信濃大町まで50分かけて行くと良いでしょう。JR大糸戦のこの区間の料金は680円です。
信濃大町駅からは扇沢駅行きのアルピコバスが出ていて、1本で扇沢まで行くことが可能です。片道は1650円です。路線バスと同じ形式なので予約は不要でした。
ホテルバスでアクセス
信濃大町駅から約6km離れたところに大町温泉郷があります。上述の信濃大町駅〜扇沢駅の路線バスの途中バス停にあります。ここの旅館で宿泊した方はホテルバスで扇沢駅まで無料送迎していただける可能性があります。事前に宿泊先の旅館に確認してください。
扇沢駅〜雪の大谷まで
扇沢駅から雪の大谷までは様々な移動手段を使用します。ここからのチケットは事前にweb予約しておくことをおすすめします。扇沢からのバスに関しては時間指定での予約になります。早めに予約しないと良い時間帯のバスに乗れないなんて可能性もあります。最初のバスだけが時間指定なので、その後は自分のペースに合わせて行動可能です。
扇沢駅〜黒部ダム
扇沢駅からはまず関電トンネル電気バスに乗車します。
扇沢ではかなりの行列が出来ますので、バスに乗れるか不安になりますが、写真のように5〜6台のバスが待機していますのでしっかりチケットを購入していれば乗ることが出来ます。
このようにトンネルを電気バスで進みます。電気バスなだけあってかなり静かですよ。乗車時間は約15分ほどで黒部ダムへ到着です。ちなみに運行間隔は30分です。
黒部湖〜黒部平
黒部ダムからは約600メートル(10分くらい)ほど歩いて黒部湖駅に向かいます。道中は看板がありますので、道に迷うことはありません。ちなみにこの区間ではこのような美しい景色を眺めることができます。展望台もありますので、時間を作って見学してみてください。
黒部湖駅に到着するとケーブルカーに乗車します。乗車時間は5分ほどでこちらも運行間隔は30分です。
黒部平〜大観峰
黒部平からはロープウェイに乗ります。進行方向左側はアルプスの絶景と黒部湖の両方を見渡せるのでオススメです。ロープウェイの乗車時間は7分で、20分おきに運行しています。
大観峰〜雪の大谷
大観峰まで来るとかなり標高は高くなっています。雪の大谷まではあと一歩です。
ラストはトロリーバスに乗車します。日本最後のトロリーバスでしたが残念ながら2024年で運行終了するようです。大観峰から雪の大谷のある室堂までは10分で到着します。また、30分間隔でトロリーバスは運行しています。トンネル内は分岐が多く、地下世界の不思議な感覚を味わえます。
室堂駅から雪の大谷
室堂駅から雪の大谷までは徒歩です。雪の壁が一番高い部分は最も奥の方まで歩く必要がありますが徒歩15分くらいで到着します。バスも頻繁に通るので、バス×雪の大谷の組み合わせもバッチリ見れますよ。
なお、所要時間は扇沢~室堂まで約90分、片道料金は6850円です。
最後に
今回は長野側から雪の大谷へアクセスする方法を解説しました。様々な交通手段を乗り継いでようやく到達できる場所ですが、一度は行ってみる価値ありです。北アルプスの絶景を眺めながらの移動が多いので道中も楽しめること間違いなしです。
まとめ
扇沢~黒部ダム:関電トンネル電気バス
黒部湖~黒部平:黒部ケーブルカー
黒部平~大観峰:立山ロープウェイ
大観峰~室堂:立山トンネルトロリーバス