日々の活動記録のために日記を書いてみたいけど、どうやって書いたらいいんだろう???
「日記を書いてみたい。」「日記をつけてるけどいまいち効果が分からない。」
このようなことを思ったことがある方は多いのではないでしょうか。
僕は日記をつけることで人生が変わったといっても過言ではありません。
本記事では実際に日記をつけてみて得られた変化とお勧めの書き方について解説していきます。
日記で得られる変化
まずは僕が日記を書いて感じた変化やメリットを紹介します。
1日の良かったことを振り返れる
当然ですが日記は1日を振り返ります。それも客観的に思い返すことが出来るんです。人は嫌な記憶は深く脳に刻まれますので、一日を振り返ると思い返したくない出来事も出てくるかもしれません。しかし、何かしら良いことも起きているはずです。普段見落としがちな小さな幸せに気付くきっかけになるのです。
例えば、午前中に同僚からプレゼントを貰ってハッピーだったのに、ミスをして昼間に上司にこっぴどく怒られたとします。そうなると気分は落ちてしまいますよね。人は負の感情を抱いたまま活動していると、物事の良い面を捉えるのが難しくなります。そして午前中に抱いたハッピーな感情も相殺されてしまいます。
そんなハッピーな感情に気付かせてくれるのが日記なんです。
日々感謝の気持ちを持てる
これは僕の日記の書き方がそうさせてくれている部分はあるのですが、感謝の気持ちを日々持てるようになります。
1日を振り返ってみると誰かの支えや協力があって物事を進めれているなと感じやすくなります。また、好きなものを食べるためには食材を提供してくれる生産者の方がいたり料理人がいたりと縁の下の力持ちとして働いてくれる方がいます。そういう方々の日々の努力のおかげで我々の何気ない生活は成立しているという事実についても考えさせてくれます。
脳トレになる
一日の終わりに、その日に何が起きてどう感じたか、どう考えて行動したのかを思い出すことは、想起トレーニングとなります。
人は忘れる生き物です。インパクトのある出来事であれば覚えていると思いますが、意識の外にある小さな出来事はすぐに忘れてしまいます。
しかし、日記を書くためにその日一日を振り返ることで、脳に負荷をかけることができ、長い目で見れば認知症の予防にもつながります。
ストレスの発散
その日にあった出来事について、誰かに愚痴を言いたいと思ったことがある方は多いのではないでしょうか。これは自分の考えていることを言葉として吐き出すことでストレスを溜めないようにしているのです。
しかし、友人などに愚痴をこぼすことは、相手からしたら気分の良いものではないかもしれません。日記に書くことで誰にも迷惑をかけずにストレス発散になるのです。
日記を書く際の注意点
日記は寝る前につける
日記を書くタイミングは一般的に寝る直前の15分程度前につけるのが良いと言われています。これには根拠があります。
人間は睡眠中にレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返します。眠りの浅いレム睡眠中は脳が起きていますが、この時間帯に脳の記憶を司る海馬に記憶を覚えさせ、続いて来るノンレム睡眠の時間帯に記憶を結合させるのです。これが脳の記憶のメカニズムです。
そして、現代の情報社会において、人はあらゆるところから情報を無意識にインプットしています。テレビやSNSなど情報を入手するルートは様々です。ジャンルも無限に飛び込んでくるため、寝る直前まで頭がごちゃごちゃした状態になります。しかし、寝る直前に日記をつけることで、記憶のゴールデンタイムに余計な情報をインプットさせずにすむため、必要な情報だけを脳に定着させることが出来るのです。
余談ですが暗記物は寝る30分前にピークを迎えるような勉強スケジュールで行うことが一番効率の良い勉強法とされているのを聞いたことがあるでしょうか。これは前述したとおり、寝ている間に記憶が定着される根拠に基づいたデータだったのです。
睡眠時間は6時間確保しよう
もう一つ、大事なことを言いますと、睡眠時間は必ず6時間確保してください。アメリカのハーバード大学の研究で、新たな知識や技法を身に着けるには最低6時間の睡眠が不可欠であることが報告されています。脳は睡眠時間中にじっくりと時間をかけて記憶として定着させていきます。
睡眠時間は心身の健康のためにも十分に確保するようにしてください。
媒体
日記を書く媒体は大きく日記アプリにつけるか、日記帳に手書きで記入する方法が挙げられます。
これに関しては、僕はどちらを選択しても良いと考えています。なぜなら大事なことは寝る直前に一日を振り返り、アウトプットをすることだからです。これから述べるメリット・デメリットを理解してご自身で選択していただけたらと思います。
紙媒体
紙に書くメリットは、手を動かすことで記憶と結びつきやすくなる他、頭の中が整理しやすくなる効果があります。また、誤ってデータを削除する心配もないので、長期間残すことができます。
一方でデメリットは、物理的に保管するスペースを確保する必要があったり、家族に見られたりする可能性があることです。また、手書きのほうが同じ内容をアプリに書くよりも時間がかかるのも事実です。
アプリケーション
スマホや日記を書くことのメリットは、普段から手軽に持ち歩けるため、確認したいときにいつでも確認できることです。また、保管場所に困ることがない他、ロックをかけておけば他人に見られる心配もありません。
一方で、デメリットは機器の故障で記録が消えたり、機種変更時に引き継げない可能性があったりすることです。
これらの特徴を理解したうえで自分なりの日記のスタイルを見つけてみましょう。
日記の書き方3選
ここまでの説明で寝る直前に日記をつけることのメリットや書く媒体の特徴などをご理解いただけたかと思います。では、睡眠中に脳に記憶が定着される人間の習性を利用した効果抜群な日記の書き方を紹介します。
感謝日記
私がまずあなたに実践してほしい日記の書き方は感謝日記です。これは非常に簡単で、その日にあった出来事を思い返して、「~ありがとう。」で終わるように日記帳に3~5個あげるのです。人は、最初は謙虚でも徐々に慣れてくると、何事も「当たり前」に感じてしまいます。
あなたは帰省したときに親に料理を作ってもらった時、「ありがとう」と伝えていますか?恋人にちょっとしたお手伝いをしてもらった時に「ありがとう」と伝えていますか?一日を振り返ってみると何気ない出来事が当たり前になっていることが多いです。
しかし、人は一人では生きていけません。周囲のサポートがあるおかげで生きていけるのです。
僕は感謝日記を書くことで人への感謝を改めて感じ、無駄なプライドを無くすことに繋がりました。
また感謝と不安は密接に関係しています。感謝の気持ちを持つことで幸福度アップに繋がると言われており、その分不安は相対的に軽減されます。すると前向きな気持ちになることが出来て、挑戦意欲やモチベーションの向上に繋がる効果があります。
褒め日記
続いておすすめする日記の書き方は、その日の出来事で良かったことや成し遂げたこと、悪かったことを記録する日記です。
書き方の説明をします。まず、悪かった出来事を一つだけ挙げます。その次に良かった出来事や成し遂げた事を3点~4点挙げるのです。ポイントは先に悪い方を挙げることです。そうすることで後者の出来事の印象が相対的に良く感じるのです。もちろん悪い方の出来事がなければ飛ばしていただいても大丈夫です。
また、良かった出来事や成し遂げた事はどんな些細な内容でもかまいません。例えば、「ルーティンワークの仕事を終えることができた」や「一日三食しっかり食事を取れた」など特別なことを書く必要はないのです。
ジャーナリング
続いて紹介する方法はジャーナリングです。この方法は、テーマを一つに絞り、思いついたことをひたすら書く方法です。
ジャーナリングは「書く瞑想」と言われています。3分や5分など時間を決めてひたすら考えを書いていきましょう。全て出尽くしたと思っても諦めずに時間が来るまで手を動かしてください。絞り出して出た考えは自分の奥底に秘めて眠っていたあなたの本心である可能性が高いのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
日記には様々な効果があり、取り組むメリットは大きいと感じています。
一番大事なことは「どんな日でも必ず日記をつける」ことです。1日でもサボると次の日もサボってしまうのが人間です。まずは最低3か月を目指して毎日取り組みましょう。