2024年11月の初旬にアイスランドを訪問してきました。この旅行に向けて色々と準備をしてきたわけですが、最も頭を悩ませたのが服装です。
とあるサイトでは11月のアイスランドは秋の気候ですと。また別のサイトでは11月から冬の気候ですと。
結局秋か冬どっちの気候なん??
何を準備したらいいの??
そこで本記事では実際に私がアイスランドを訪れた際の服装やその他の持ち物を徹底的に解説していきます。
11月のアイスランドはどんな気候?
まず、アイスランドの位置を確認してみましょう。
アイスランドはヨーロッパの中でも高緯度な場所に位置しています。同緯度の国にはスウェーデンやフィンランドなどがあり、またアイスランドの一部地域は北極圏に属しています。また上図には載っていませんが、グリーンランドもアイスランドの北西290kmの近いところにあります。これほど高緯度のため、10月~4月にかけてはオーロラを見ることができます。
北欧諸国と同じくらい高緯度ってことはかなり寒いんじゃないの?
答えは「いいえ」です。
実はアイスランドはメキシコからの暖かい海流がぶつかるおかげでこれほど高緯度地域にも関わらず温暖な気候なんです。
アイスランドと札幌の気温は似ている
では一体どれくらいの気温でしょうか。
札幌と比較してみましょう。
11月の平均気温
レイキャビク:2.2℃
札幌:5.2℃
※統計期間等が異なるのであくまで参考までに。
参考資料
①
https://www.data.jma.go.jp/cpd/monitor/climatview/graph_mkhtml_nrm.php?n=4030&m=1
②
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?prec_no=14&block_no=47412&year=&month=&day=&view=p1
ややレイキャビクの方が低いですが、イメージとしては札幌と同じくらいの気温と言ってもよいでしょう。
暴風雨の環境にさらされやすい
秋~冬にかけてのアイスランドの降水量は非常に多いのが特徴です。現地では4泊5日の滞在でしたが、雨が降らなかったのはたった1日だけ。それでもずっと雨が降っているわけではなく、レイキャビクでは雨が降っているけど、郊外に出ると晴れているなんてことも多々ありました。
レイキャビクにいる時はほとんど雨が降っていたような印象。。。
そして、もう一つ注意が必要なのが強風、いや暴風です。
平均風速10m/sなんてのはざらで、突発的には20m/sほどの風が吹くような気候です。このような気候のため、雨が降っていても傘をさすことができません。
アイスランドの滞在中、雨風にさらされている中で傘をさしている強者を見ましたが、それもたった一組だけでした。防水加工しているアウターを着るのが基本となります。
どんな服装をしたか??
11月初旬のアイスランドは身構えていたよりも寒くなかった印象です。
最高気温は寒いときで5℃、温かいときは12℃ありました。昼間は関東の冬と同じくらいの感覚ですが、夜は関東の冬でも味わうことのない芯から冷える寒さでした。多分氷点下にいくかいかないくらい。
移動中のバスでは空調が効いているためアウターは不要ですが、外に出るときはアウターが必須です。重ね着をして温度調整をしやすい服装が理想と言えます。
登山等のアクティビティでよく使われる3層構成にならい、私が現地で着用した服装をベースレイヤー、ミドルレイヤー、アウターレイヤーに分けて紹介します。
シャツ、アウター
ベースレイヤー:
・ユニクロのヒートテック(極暖ではない薄めのもの)
・mon-bellのスーパーメリノウールM.W. ラウンドネックシャツ
ミドルレイヤー:
・裏起毛のトレーナー
・mon-bellのメリノウールプラスハイネックシャツ
・ヘンリーハンセンのフリース
アウター:
・mon-bellのパウダーグライドパーカー
・mon-bellのライトアルパインダウンパーカ
アイスランドは基本的に雨が降ると思っておいた方が良いです。そんな時に重宝したのがmon-bellのパウダーグライドパーカーです。本来はスキーやスノーボードなどのスノーポーツで活躍するウェアです。Goretex製品で雨を弾くうえに中には保温材も入っており、防寒防水対策を出来る優れものです。また風の侵入を防ぐこともできます。
最高気温10℃くらい且つ暴風雨の時はパウダーグライドパーカーのみでも大丈夫でした。
しかし、朝晩は冷え込みが厳しくパウダーグライドパーカーのみでは寒い。
そんな時にライトアルパインダウンパーカの出番です。
かなり軽くて持ち運びしやすいんですが、めちゃくちゃ暖かいんです。オーロラを見るときはライトアルパインダウンパーカーの上にパウダーグライドパーカーを着ることで防寒対策はバッチリでした!
パンツ
インナー:
・ユニクロのヒートテック
・mon-bellのジオラインM.W.タイツ
mon-bellのジオラインM.W.パンツが最高で、肌感が柔らかくて気持ちよく、かなり保温力があります。
先日、12月の函館へ仕事の都合で行ってきました。最高気温0℃の環境でしたが、mon-bellのインナー+薄い作業着でも寒さを感じなかったほど保温力に優れています。
ベースレイヤー:
・mon-bellのクリフパンツサーモ
・コーデュロイ
クリフパンツサーモは耐久性、防風性に優れているパンツです。ストレッチ性能があるのでアイスランドで歩き回る際には便利です。
レインウェア(アウター):
・ワークマンのレインウェアパンツ
・メーカー不詳のスキーパンツ
パンツのレインウェアはワークマンで購入した安いものや、家にあったスキーパンツを持参しました。スキーパンツはこれだけで防寒、防風対策が出来るのであって損はないと思います!
その他衣類
手袋(裏起毛の防水用)、ニット帽
登山靴、スニーカー
手袋は必ず防水のものを選びましょう。裏起毛だとなお良いと思います。
登山靴は防水性があるため、雨の多い秋のアイスランドには必須アイテムでした。
一方でずっと履いていると少々疲れも出てくるので、日本にいるときはスニーカーを履くなど使い分けをするとgood。
まとめ
アイスランドではバスや車移動の時間も多くなるので、出来るだけ温度調整しやすいように重ね着をしましょう。
防寒着、レインウェアは必須。スキーウェアがあるとかなり便利です!
また、mon-bellのインナーは防臭効果もあるので旅行先で毎日着用しても問題ありません。荷物を減らすことができますよ!
11月のアイスランドは日照時間が短くなってきてオーロラを見れるチャンスが多くなります。それでいて、オーロラを見れる環境なのに寒さが厳しくないという絶好の時期です。是非皆さんチャレンジしてみてください!